株主の皆様へ
平成24年12月期 |
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株主の皆様におかれましては、平素より当社事業に温かいご支援と格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
Q. |
当期(第11期)の業績のポイントについてお伺いします。 |
| A. | 当期を振り返ってみますと、国内ではデフレからなかなか脱却できず、足踏み状態が続いたことに加え、海外でも新興国の急激な景気減速などで、相変わらず厳しい経済環境であったと思います。 また、基幹事業のステイショナリー市場でも同様に消費の回復は遅れ、円高や競争の激化もあり、厳しい経営環境が続きました。 しかしながら、当社の消えるボールペン「フリクション」シリーズが他社にない画期的なアイテムであることから、2006年の発売開始以来、全世界で累計6億本を売上げる大ヒット商品となるなど、商品力が今まで以上に重要な要素となっていると、改めて思いました。 このような中、当社グループでは、利益率の高い自社製品の販売を強力に展開するとともに、前期に引き続き、経営の効率化によるコスト削減と研究開発力の強化充実に努め、世界で戦えるコストでの生産体制実現と特色ある新製品群の開発に向けて取り組みました。 その結果、連結売上高は為替の影響による前期比約15億円の減少要因があったものの、712億35百万円(前期比2.7%増)、また、連結経常利益は61億54百万円(前期比33.5%増)と増収増益になることができました。 |
Q. |
これからの対処すべき課題についてお伺いします。 |
| A. | 当社グループは、「書く、を支える。」企業として、商品を通してユーザーの皆様に満足を得ていただくことが使命であると思っています。どんなに環境が変化してもライバルとの競争に勝ち残り、また成長していくため、常に顧客の視点で考え、以下の各課題についてPILOTグループの総力をあげて取り組みたいと思います。 (1) 日本から発信する商品企画・研究開発について 当社は、まず、品質や付加価値に対して厳しい目を持つ日本のユーザーに満足していただける商品を企画・開発し、提供し続けることが重要だと考えています。そして、その商品の中から、さらにニーズが多岐にわたる世界各地のユーザーに対して、それぞれが満足していただける様にカスタマイズし、全世界のマーケットに供給してまいります。そのために重要なのは、ユーザーのニーズを十分に取り入れるマーケットインの発想であると思っています。これからも世界の顧客のニーズを十分に調査し、日本に集約、具現化して、それを日本から発信できるよう、商品企画及び研究開発体制の強化充実に取り組んでまいります。 (2) 〔Made in Japanのモノづくり〕について 国内外ともに厳しい競争が続く中、お客様に満足していただける商品を、世界で戦えるコストで作ることがメーカーとしての当社に与えられた課題です。 当社が日本での"モノづくり" にこだわる理由は、高品質、高機能、高付加価値を維持していくためであり、これによりさらなる「PILOTブランド」の質の向上を図ってまいります。 一方、海外の生産拠点につきましては、新興国市場を開拓・先取りするための、将来を見据えた地域戦略として位置づけています。当社は、〔Made in Japanのモノづくり〕にこだわった「PILOTブランド」で世界と勝負していけるように今後とも努力をしてまいります。 (3) 世界トップの販売力を目指して 世界の市場で勝ち残り、成長し続けるためには「世界トップの販売力」が必要です。そのために、まず、国内市場では販売店への直販を基本とした営業体制を維持・強化していきます。そして「どうしたらお客様に喜んでいただけるか」を提案しながら、“国内市場でゆるぎない筆記具トップメーカー”の地位を確立してまいります。 一方、海外市場では、当社グループとして全世界で販売活動を展開しています。特に、先進各国では商品機能や品質が高い評価を受け、「PILOTブランド」の浸透とともに、高いシェアを獲得しています。 当社はこれに満足することなく、今までに培った営業力を基盤として、世界でもトップの筆記具メーカーになるために、国内外のグループ会社やビジネスパートナーと協力し、グループ全体で一丸となって、顧客視点に立った営業体制を確立してまいります。 (4) グループ資産の再構築について 来たる100周年以降も市場で勝ち残り、発展し続けていくために、今まで以上に将来を見据えた効果的な投資を行っていくことが課題となります。平成25年1月28日に公表いたしました「成形生産拠点の統合計画」をはじめ、今後とも、日本国内にとどまらず、世界の各拠点をも含め、グループ資産再構築のためのさまざまな投資を、中長期的な視点でおこなってまいります。 (5) 新規事業の創出について 当社グループは、筆記具事業を根幹として成長してまいりましたが、将来の更なる発展を考えるとき、当社がこれまで筆記具事業の中で培ってきた技術力の強みを発揮できる新規事業を立ち上げ、将来の経営の柱の一つとなる様に育てていかねばならないと思っています。そのために、既存の枠組みに縛られず、大胆な発想と実行力を持って推し進めてまいります。 |
Q. |
次期(第12期)の見通しについてお聞かせください。 |
| A. | 経済は、国内外ともに先行き不透明な状況に大きな変化はないものと予想されます。また為替の動向が業績に与える悪影響も懸念され、当社グループを取り巻く環境は引き続き予断を許さないものと考えております。 このような状況下、当社グループは、今年創業95周年の節目を迎えることから、次期を次の100周年に向けた新たなスタートと位置づけ、取り組んでまいります。 次期の連結業績予想といたしましては、売上高740億円、営業利益65億円、経常利益63億円、当期純利益45億円を見込んでおります。 |
Q. |
創業95周年を迎えるにあたり、株主の皆様へメッセージをお願いします。 |
| A. | 当社は、今年創業95周年を迎えますが、2018年(平成30年)の創業100周年に向けて「顧客満足度世界一の筆記具メーカー」になることを目指しています。 高い品質と付加価値の象徴としての「PILOT」と「Namiki」ブランドを、全世界に浸透・定着させるために全従業員で頑張ってまいります。 また、これまでの株主の皆様の温かいご支援に感謝の意を表するため、次期は、中間期に1株当たり普通配当1,000円と創業95周年記念配当500円を加え、合わせて1,500円の配当を、期末については、1株当たり普通配当10円と創業95周年記念配当5円を加え、合わせて15円の配当を実施する計画です。 なお、平成25年7月1日付で当社株式1株を100株に分割するため、1株当たりの期末配当は、中間配当と実質的に同額となります。 株主の皆様におかれましては、今後とも末長くご支援並びにご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 |
