蛍光物質は、目に見えない紫外線という光をエネルギーとして吸収し、目に見えるキラキラした光に変えて出します。蛍光ペンはこの蛍光物質をインキに使っているため、光を受けている間だけ光って見えますが、光がなくなると発光は止まります。そのため、暗いところでは光っては見えません。
「蛍光」とは別に、夜に光って見えるのが「蓄光」です。蓄光は、太陽や蛍光灯などの光をエネルギーとして蓄え、少しずつそれを放出して光ります。暗闇で光源がなくても光を放つことができます。時計の文字盤に使われていたり、暗いところで電池がなくても光ったりするおもちゃなどで遊んだことのある人もいるでしょう。
「蛍光」は光がある間だけキラキラと光り、鮮やかな色に見えるため、蛍光ペンや、標識・看板などにも利用されています。一方、「蓄光」は蓄えたエネルギーが少なくなってくると光は弱まりますが、再び光を当てれば蓄光を繰り返します。暗闇で光るため、防災用品や誘導するための標識などに利用されています。