ホワイトボードの文字はなぜ消えるの?

何度も書き消しができる便利なホワイトボードは、みなさんも学校の授業や会社での会議などで一度は使ったことがあるのではないでしょうか?


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カラフルな筆跡がイレーザーできれいに消すことができて、とても便利ですよね。
では、なぜホワイトボードマーカーで書いた筆跡は簡単に消すことができるのでしょう?

それは、ホワイトボードに使われているインキに秘密があります。


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ホワイトボードマーカー用のインキは、①色のもとである顔料、②顔料同士をつなぎフィルム状にする樹脂、③インキをボードから浮かせる作用のある剥離剤、④それらの成分をひとつの液体にまとめる溶剤からできています。
ペンの中のインキは①~③の3つの成分が溶剤に溶けた状態ですが、ホワイトボードに書き、インキが空気に触れると溶剤が揮発(液体から気体化)し、樹脂の力で顔料同士がつながることで、インキがフィルム状になります。そして、剥離剤が層となってインキとホワイトボードの間に入り込み、インキをボードから浮かせて剝がしやすくします。

そのため、イレ-ザーで拭うとインキがフィルム状に剥がれて消すことができるのです。



書いた文字が水に浮く!?

「インキがフィルム状になる」とは一体どういうことなのでしょうか? 水を使って実験してみましょう。

液体が染み込まない、つるつるの面を持つものにホワイトボードマーカーで文字を書いて、ゆっくりと端から水に浸けていくと、書いた文字とホワイトボードの間に水が入り込み、きれいに文字が剥がれていきます。水に浮いたインキを確認すると、薄いフィルム状になっていることが分かりますね。

 

身近なもので試してみよう!

家にある身近なものでも水に浮かべる実験を試すことができます。インキの染み込まない非浸透性のものを見つけて、いろいろチャレンジしてみましょう。

紙や布などインキが染み込んでしまうものや表面が凸凹したものでは、消すことができないのでご注意ください。

この実験では、アルミホイル、プラスチックのスプーン、マグネットシートで試してみました。空を飛ぶ鳥や風船、海を泳ぐ魚など、かわいいイラストを浮かべて遊ぶと楽しいですよ!



海の生き物をたくさん浮かべて遊ぼう

陶器やガラスなどの大きな容器を使えば、一度にたくさんの絵を浮かべることができます。家族みんなで好きな文字や絵を描いて楽しむのも良いですね。動画では、海の生き物をたくさん描いてみました。水が触れた部分から徐々にインキが剥がれ、容器のなかでひらひら揺れる様子を見ることができます。

文字や絵は、大きく書くと剥がれにくくなるため、10円玉くらいの大きさで書くことがポイントです。
そしてインキが完全に乾いてから、ゆっくりと水を注ぎましょう。


何度も書き消しができるホワイトボードマーカーのインキには、技術が詰まっていました。動画で使用した「ボードマスター」は、色や太さのバリエーションが豊富、インキ交換ができるカートリッジ式だから長く使うことができます。勉強やビジネスシーンをはじめ、お子様の遊びまでぜひいろんなシーンで活用してみてください。


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