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2026.01.23

蛍光ペンってどうして光って見えるの?

光って見えるって、どういうこと

引いたラインが光って見える蛍光ペン。教科書やノート、書類の重要な部分を目立たせるペンとして、勉強はもちろん、ビジネスや日常のさまざまな場面で、なじみの深い便利な筆記具です。

ほのかに発光しているかのように見える蛍光ペンですが、蛍のように光を発しているわけではありません。では、筆跡が光って見えるのはどうしてなのでしょう? 今回は、その秘密を解説していきます。

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はじめに、私たちが色を認識できるしくみを簡単に説明します。例えば赤いリンゴに光が当たると、リンゴは赤色の波長の光だけを反射して他の波長の色を吸収します。赤色の波長の光だけが目に入るので、「赤い」と認識するのです。光の当たらない暗い場所では色を認識するのが難しいのは、光の反射がないからなのです。

光についてもう少しだけ詳しいお話をしましょう。光は、波長の長さによって種類が異なり、目に見える「可視光線」、そして目に見えない「紫外線」や「赤外線」などがあります。リンゴが赤く見えたり、書いた文字の色が見えるのは、可視光線が物質に当たって反射した色が見えているのです。


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光って見えるのは、インキに特殊な成分を含んでいるから

では、蛍光ペンが光って見えることにはどんな秘密があるのでしょうか?

蛍光ペンのインキには、特殊成分「蛍光物質」が含まれています。その蛍光物質は、太陽や照明の光に含まれる目に見えない「紫外線」に反応します。蛍光物質には、紫外線のエネルギーを吸収して、キラキラした「可視光」に変えて放出するという性質があるのです。だから、太陽や照明など紫外線を含む光のある場所では、蛍光ペンのインキは光っているように見えるのです。蛍光ペンが光って見えるのは、インキに含まれる蛍光物質の性質と紫外線に秘密があったのですね。


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蛍光ペンの色のお話はこちら 〉〉〉次のページへ

どの色が一番光って見えるの?

いろいろな色がある蛍光ペンですが、光って見えるレベルは、色によって違います。特に明るく光って見えやすいのは、イエローとピンク。この2色がどれくらい含まれるかによって、色の光り方に差が出ます。そして、イエローとピンクを混ぜたオレンジもよく光ります。蛍光ペンといえば、この3色を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

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ちなみに蛍光ペンで文字の上から線を引いても、下の文字が見えるのは、インキに含まれる色のもと(蛍光顔料)の量が普通のペンよりも少ないからなのです(色のもとの量が多くなると、下の文字が見えなくなってしまいます)。

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「蓄光」と「蛍光」ってどう違うの?

蛍光ペンが暗い場所では光らないことは説明しましたが、暗い場所でも光を放つものもあります。それが「蓄光」です。「目覚まし時計の針」や、暗い場所で非常口を指し示す「避難誘導サイン」などを見たことがあるのではないでしょうか? 蓄光は、蛍光とはしくみが異なります。蓄光塗料には「蓄光顔料」が含まれていて、明るいときに光を蓄え、暗闇でもしばらく光を放つ性質を持っているのです。蓄えた光を暗い場所で時間をかけて放出するのが「蓄光」、光が当たるとすぐに光って見えるのが「蛍光」です。

光るしくみは違いますが、共通点もあります。それは反応を起こす光のもと。「蓄光」も「蛍光」も太陽や照明に含まれる「紫外線」の光を受けて、それぞれ光を蓄積したり、可視光に変換したりして目に見えるようになるのです。

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目立たせたい場所や重要な部分にラインを引く蛍光ペン。使う時は、今回ご紹介した「筆跡が光って見えるしくみ」を思い出してみてくださいね。



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